初代校長 妹尾千代次郎校長の思い出① 〜100周年記念誌より〜
職員室の壁面に本校の歴代校長先生の写真が飾られています。まもなく150周年を迎える本校は今年3月末にご退職された木村朋子校長先生で29代になります。そして、初代校長は1893(明治26)年から1922(大正11)年まで在職された妹尾千代次郎先生です。なんと、29年間もお勤めになられました。
本校がスタートした1873(明治6)年から初代校長が誕生するまでは浅井小学校の支校や簡易小学校でしたが、1893(明治26)年に池野尋常小学校として独立校としての発足となり、そこに着任をしたのが妹尾千代次郎先生(後の初代校長)でした。 1920(大正9)年の卒業生が記した妹尾千代次郎先生の思い出です。「授業開始を知らせる拍子木の音が『カチカチカチ』となると如何なる悪童どももすっとんで帰り、廊下に整列する。並び終わった所で、妹尾校長先生はやおら机から立たれて『オーイ。』という号令がかかる。一同ドヤドヤと教室に入り、着席の上、授業が始まる。もちろん男女共学で1年生から6年生まで一学級編成。かくして百年一日のごとく6カ年を旧校舎で、たゆまないところの薫陶を受けたのである。」(中略)「しかし、先生には普段厳しかった反面、温情あふれる反面があり、いちじくをたくさん頂いたことなどとても優しかった思い出は今も去り難い。(後略)」
続きは次回に…。