会見二小が現在の場所に移転 〜100周年記念誌・会見町史より〜
会見二小は来年度、創立150周年を迎えますが、1873(明治6)年の創立から80年ほどは池野に校舎がありました。最初は民家の間借りの仮校舎だったようですが、1888(明治21)年に増築するも5年後に暴風で大破。翌1894(明治27)年に新築校舎が完成します。
その後、50年ほど経過し、終戦を迎えました。その頃の様子を元賀野村長の岡田滝雄さんが振り返っています。「昭和22年、私が村長になりました直後、妹尾(博丸)校長から『校舎が腐朽して危険だから早急に修繕してもらいたい。」との申し出がありました。私も戦後教育の重要性を認め、そして学校の整備が緊急の課題であると考えていましたので、早速校下の協力を得てとりあえず応急修理をしました。」
その後、新校舎建築に向けて検討が始まりますが、新校舎の建築場所についての話し合いが難航します。そのような状況で、溝口小学校へ入学する児童も出て来る事態にもなり、県教委も視察に訪れるなど、新校舎建築に向けての機運が高まります。
1953(昭和28)年6月8日に建築協議会が開催されますが、話し合いはまとまらず、翌日に再度開催された結果、池野・鶴田西区の中心より100メートル鶴田寄りの場所ということで話し合いが着きました。(正式には6月19日の校地選定委員会で決定)
9月14日に地鎮祭が行われ、翌年1954(昭和29)年4月6日に新校舎落成式が行われました。
落成式での記念写真。児童たちのうれしそうな表情。